【OVER THE MOON】
嗅いだ瞬間に表情がやわらぐ、中毒性のある甘い関係性を表現。
「be over the moon」月を超えるくらい幸せな状態という言葉や、「I love you」を夏目漱石が「月が綺麗ですね」と訳したように、古くから愛や幸せについて表現されることが多い「月」。 月明かりの下で、愛しい人と一緒に過ごした日々について語り合い、幸せを実感するひとときをイメージし、バニラやアイリス、ムスクが、ドラマティックに囁くように香り立ち、あの日の感情を呼び覚ませます。

トップは、夜になると強い香りを放つチューベローズに、マンダリンやピーチが一瞬咲き誇るように香り立つ。ミドルの柔らかくパウダリーに香るアイリス、まったりとした甘さをもつガーデニアに、ベースのバニラがとろけるように肌の上でまとわりつくように香る。
秘めた色気を放つムスクの香りが、互いの甘さを引き立て、高め合い、繊細な奥深さを表現します。

【SELF EMPOWERMENT】
これは、最も静かで、最もシンプルで、最も強力な革命である。
好奇心の赴くまま自由に過ごしていた幼少期を回想し、あの頃の「夢中になる感覚」を思い出す。大人になって再発見する「自分らしさ」が、抱く価値観や世界観さえも変えていく。
香りの中核であるサイプレスは、西洋のヒノキともいわれ、古代エジプトでは聖なる木として重宝されてきました。深く精神に語りかけながら心と大地を結びつけ、内に秘めていた願望や理想に気づかせ、目の前の迷いを断ち切り、自分らしく突き抜けていく感覚を刺激します。

トップは、ローズマリーやタイムなどのハーブの香りが爽やかに広がり、ミドルで香りの核となるサイプレスが、静かに語り掛けるように存在感を放ちます。ベースのベチバー、乳香、モス（苔）のしっとりとした湿度を感じる香りが、グラウンディングするように自分の内側をなぞり体中に広がっていきます。スモーキーな霧に包み込まれるウッディーノートの香りは、内側から力強く湧き出るような自信となって、包み込んでいきます。

【LOVE UNLOCK】
大切な人に尊敬を込めて、喜びと愛を。
たとえもう会えなくても、会えないからこそ、記憶の中で鮮明に描く愛する人の面影。「無垢で深い愛」を花言葉にもつカーネーションをメインに、「香りの女王」ローズと並び「香りの王様」として、古代エジプト時代から香料原料として使われてきたジャスミンを、香り高い花束に。

トップは、女性の魅力を引き出すオレンジフラワーとベルガモットのフレッシュで清らかな香りに、ジンジャーの苦味が深みを加える。ミドルでは、カーネーションの甘くスパイシーな香りに、濃厚で華やかなジャスミンとローズが、上品なブーケのように薫り立ちます。ベースのレザーやアンバーの奥深く洗練された香りが、ミステリアスな余韻とともに、記憶をたどり表れる愛する人の面影を演出。
華やかなフローラルの香りをスパイシーなベースノートで包むことで、経時や纏う人によってさまざまな顔を魅せる、愛溢れる香りです。